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塚田 和明
化学と工業, 51(4), P. 615, 1998/00
現在、超アクチノイド元素は112番元素まで確認され、104番及び105番元素では化学的性質が調べられてきた。最近、ヨーロッパの核化学研究グループを中心とした国際的協力研究で、106番元素(シーボーギウム)の化学的挙動が初めて調べられた。その結果、シーボーギウムが周期表の6族の性質を示すことが明らかになった。ここでは、そのような106番元素の化学的性質に関する研究について紹介する。
久保田 益充; 天野 恕
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(5), p.376 - 380, 1977/05
被引用回数:2夏目らによって提案された核分裂生成物の陽イオン交換による系統分離法をMoおよびTeの調整法として適用した。この場合MoおよびTeの回収率を高め、不純物であるZrNbやRuの量を低下させる条件を求めた。これらの核種の陽イオン交換挙動はUOの粒径、溶解法,溶解後の放置時間,ウランの量によって変化した。Teフラクション中のTeの割合を増し、Mo,Teフラクション中のZrNb,Ruの不純物量を減少させるためには、UOを7MHNOに溶解した後、濃HClで処理し、その後直ちに核分裂生成物を陽イオン交換法によって分離することであった。またより大きな粒径のUOの使用はTeの収率を増加した。MoやTeの分離に影響をおよぼすことなく25mlのカラムで取換えるUOの量は約0.5gまでであった。
久保田 益充
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(8), p.449 - 453, 1976/08
被引用回数:1高純度酸化ユーロピウムに含まれるGd不純物を陽イオン交換法を併用した放射化分析法によって定量した。Gd放射能を対象として定量したところ熱中性子束~110n/cm・sec、照射時間130hrで1.810ppmの不純物量となった。これはEuの二次中性子反応から生成したGdに原因がある。この反応の影響を避けるためGdを対象としてGd不純物を定量した。実験はGd不純物をEu試料から分離した後、放射化し線放射能を測定した。その後、-ヒドロキシイソクラ酸を溶離剤としたイオン交換法によってGd放射能を精製した。この方法によるGd不純物量は40ppm以下であった。Gd放射能を用い、Eu試料からGd不純物を分離した後放射化するこの方法はGd不純物の定量に有効である。